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結論から言うと「毎日が楽くなった!」です。
年収が100万円もダウンして楽しい?どういうこと?と、お思いかもしれません。
もしお時間があれば私の体験談を読んでみて下さい。
この記事は、転職から4年経過して、私の取った方法が上手く行ったと感じたので、皆さんに共有させていただきました。
年収ダウン転職もアリかも!と価値観が広がるかもしれません。
\この記事を書いた人/
だうんの公式X→@downdown2025
突然の入院
「手術が必要です。今日から入院して下さい。」
忘れもしない37歳、7月1日の出来事でした。
朝起きると視界の一部が黒くなっており、慌てて総合病院に駆け込んだのです。
診断結果は「網膜剥離(もうまくはくり)」、放置すると失明する恐ろしい病気です。
治すには手術と入院が必要とのことでした。
仕事はもちろん強制停止。
この日、即入院することになりました。
入院が現状分析するきっかけになった
検査や手術方法の検討などで一週間が経過、8日目にようやく手術。
手術後は2~3週間の入院が必要とのこと。
手術が終わりホッとしたとき、ふと今までの自分を振り返りました。
入院前の私は仕事に追われ「無事に年を越せるのか…」とかなり追いつめられた状況でした。
その他、普段の私は以下のような感じでした。
入院前の私
- 愚痴や文句が多い
- 妻や子供たちに強く当たる
- 月曜日の朝が憂鬱なのは当たり前
- 歯磨きのとき毎朝「オエッ」ってなる
- 休日は無気力で、ただ寝るだけ
- いつもイライラしていて気持ちに余裕がない
そうです、入院前の私は「最悪のお父さん」。
今の現状は、自分が求めている姿とは程遠いものでした。
入院中はやることもなく、ただベッドで寝ているだけの日々。
この機会に「自分が求めている姿」を見直すことにしました。
時間はいくらでもあります。
やりたくない事リストの作成
「自分が求めている姿」って何だろう?
何となくイメージできても言語化ができない…。
私は「自分が求めている姿」を言語化することにしました。
そこで、やりたくない事をやめれば、自分が求めている姿が明確になるのでは?
そう思ったので「やりたくない事リスト」を作成することにしました。
後述しますが、実はこの「やりたくない事リスト」が大変役に立ちました。
自己流ですがリストの作り方は以下のとおりです。
やりたくない事リスト作成手順
- やりたくない事を紙に書き出す。
- 翌日、書き出したリストを見返して追加・修正する。
- 上記②の作業を数回繰り返す。
これにより、自分がガチでやりたくない事が浮き彫りになりました。
私が絶対にやりたくない事リスト!
①休日出勤&長時間労働
お金を稼ぐためとは言え長すぎ!何のために生きてるの?
②多すぎる電話対応
クライアントから頻繁に電話がかかってくるので仕事に集中できない!
③多すぎる人付き合い
先輩税理士やクライアントとの飲み会やゴルフが嫌すぎ!特に飲み会は夜のリラックスタイムが奪われるので最悪!
④渋滞時のマイカー通勤
わざわざ激混みの時間帯にマイカー通勤とか意味わからんし!
私が求めていた姿はこれ!
やりたくない事リストから導き出した、私が求めていた姿は以下の通りです。
私が求めていた姿
- 人間関係のストレスが少ない働き方
- 自分の時間を大切したい(特に夜や休日)
- 効率的に働いて稼ぎたい(ムダが嫌い)
- 時間や場所に縛られない働き方(リモートワークやフリーランス?)
自分が進むべき方向が決まる!
陰キャの私は、時間や人間関係に縛られない「フリーランス的な働き方」を求めていることが分かりました。
でも、いきなりフリーランスになっても家族を養えない…。そもそも何のフリーランスやるの?
そして導き出した結論がこれです。
残業ゼロの会計事務所に転職して「ゆるめの勤務税理士+副業」のスタイルを目指す!
これなら年収が下がっても副業でカバーできるかもしれない。
ええやん、ええやん!これ実現できたらマジ最高やん!!
もちろん実現できるかどうかは分かりません。
でも、自分が進むべき方向が決まっただけでワクワクする気持ちが止まらなくなったのを覚えています。
ちなみに、ボスに相談して残業や休日出勤を減らしてもらう作戦も検討しました。
しかし、繁忙期に自分だけ定時に帰ったり休日出勤を拒否すれば、職場の人間関係が悪化するのは明白です。
なので、私は転職という方法を選びました。
退院後は残業と休日出勤の連続!
入院から1か月後に無事退院。
「よし、作戦を実行しよう!」と意気込んでいましたが、待っていたのは溜まっていた仕事の山、山、山…。
仕事を片付けるために、閑散期にもかかわらず2か月ほど残業と休日出勤をするはめになってしまいました。
病み上がりで2か月間もハードワークって…もうこんな生活はマジで嫌だ!
私の決意はカッチカチに固まりました。
転職エージェントに登録
溜まっていた仕事をなんとか片付け、ようやく転職活動。
前回の転職(今回が2回目)では税理士予備校主催の「合同就職説明会」を利用しましたが、今回は転職エージェントを利用しました。
転職エージェントを利用した理由は以下の通りです。
転職エージェントを利用した理由
- 前回の転職で失敗を経験したから
- たくさんの選択肢から選びたいから
- 書類の書き方や面接に不安があるから
- 仕事をしながらなので効率的に転職活動をしたいから
ネットで様々な転職エージェントをしらみつぶしに探した結果、私が使ったのはヒュープロです。
ヒュープロ以外の候補としてMS-japan、ジャスネットキャリア、マイナビ税理士、レックスアドバイザーズなどがありました。
また、ネットでは複数の転職エージェントを併用することを推奨する意見が多く見られました。
しかし、私は最初に1社のみ登録して、ダメなら違う転職エージェントを利用しようと考えました。
理由は、色々な転職エージェントとやり取りして、ゴチャゴチャになるのが嫌だったからです。
結果的には最初に選んだ転職エージェントで転職できました。
数ある転職エージェントの中から、私がヒュープロを選んだ理由は次の通りです。
ヒュープロを選んだ理由
- 会計事務所の公開求人数が業界最多だから
- 会計事務所転職に特化しているから
- 会員登録が簡単だったから
※ヒュープロは完全無料で利用できます。
①会計事務所の公開求人数が業界最多
私はできるだけ多くの選択肢から選びたかったので、ヒュープロはこの条件に合っていました。

(ヒュープロ公式HPより)
②会計事務所転職に特化
エージェントは税理士業界に精通しているため、自分の思いが伝わりやすいと考えました。
③会員登録が簡単だった
一般的な転職エージェントは詳細な個人情報を入力しないと会員登録できません。
しかし、ヒュープロの会員登録は「メールアドレス入力」と「パスワードを設定」するだけでした。
会員登録すると非公開求人を閲覧できます。
良さそうな求人があったら詳細な個人情報を登録すればいいので、気軽に始められる点が気に入りました。
私も最初は会員登録だけして、色々な求人を眺めてイメージを膨らませていました。
また、公式HPに掲載されていた転職体験記も参考になりました。
1か月で内定が決まる!
担当してくれたエージェントは税理士業界の知見を豊富に持っていて、終始ストレスなく面談ができました。
30代後半で応募できる事務所があるのか不安でしたが、5件も紹介してもらいました。
この時、入院中に作成した「やりたくない事リスト」のおかげで、魅力的な高年収求人を見ても浮気することがありませんでした。
「やりたくない事リスト」がかなり役に立ったと感じました。
また、一番不安だった面接についても、事前にしっかり面接対策を行ってもらえたので安心して面接に臨むことができました。
おかげで、登録からわずか1か月後、所長税理士60代前半、職員10名ほどの会計事務所から無事内定を頂くことができました!(※ヒュープロは内定までのスピードが早い点も売りとしていました)
年収は600万円から500万円にダウンしましたが、残業はほぼなしという条件です。一番の目的は「残業ゼロ」だったので納得の結果です。
実際に、年間通して18時以降は事務所内には誰もいない状態です。
残業がなくなり「外が明るいうちに風呂に入れる」ということに感動したのを今でも覚えています。
人間関係も良かった!
最後に気になるのは「職場の人間関係」です。結果的にはかなり良くてホッとしました。
職場には同年代の男性職員がいて、分からないことはその人に気軽に聞くことができました。時々、2人で飲みに行くこともあります。
また、転職して印象に残っていることは、「ありがとう」という言葉が頻繁に飛び交う会計事務所だということです。
人から「ありがとう」と言われて悪い気はしませんよね。
今では私にも移って、「ありがとう」という言葉が無意識によく出るようになりました。
職場の人間関係は実際に入ってみないと分からない部分も多いですが、今回は運よく当たりの事務所を引けたようです。
今は毎日が楽しい!
転職から4年。
やりたくない事を排除した結果、今は毎日が楽しいです!
ちなみに令和6年の収入はこんな感じでした。
令和6年の収入
給与年収 532万円
副業収入 105万円
合計 637万円
知識ゼロで始めた副業も徐々に収益が伸びてきて、転職による収入減少を副業でカバーするという当初の目標も達成できました。
副業はWEBライター、ブログ、YouTubeなど以前から興味があったWEB系のものにチャレンジしています。
今まで残業や休日出勤していた時間を副業に充てているので、全体の仕事量は転職前とあまり変わっていません(笑)
しかし、副業は自分が興味があることをしているので、ストレスは全く感じていません。
まとめ:塞翁が馬!
1か月の入院と手術という不運に見舞われました。
しかし、それをきっかけに現状分析と進むべき道を修正することができました。
まさに「塞翁が馬」でした。
上でも書きましたが、「進むべき方向が決まる」と将来への期待感でワクワクしてきます!
ワクワクし始めたら「自分が求めている姿」になるのはもう時間の問題。
不安と不満が多くなる理由、それは「進むべき方向が分からないから」だと私は今回の経験で確信しました。
誰でも「働き方改革」できる!
今の仕事に違和感やストレスを感じている会計事務所職員の方は多いのではないでしょうか?
私の解決策は、年収ダウン転職で自由時間を確保しつつ、副業で年収減少をカバーするというものでした。
でも、これは私の解決策であって、皆さんにはそれぞれのお悩みがあり解決策があるはずです。
私がやったことはたった2つ。
私がやった2つのこと
- やりたくない事リストの作成
- リストに添った会計事務所に転職
現状に不満を感じたり、将来が不安ならば私の方法を試してみて下さい。
あなたに合った「幸せのかたち」が見えてくるかもしれません。
もし仮に、周囲と少し違った生き方になったとしても気にする必要はありません。
人生はあなたのものですから!
人生は一度きりです、毎日楽しい方が絶対いいですよね。
最後までお読み頂きありがとうございました。
\この記事を書いた人/
だうんの公式X→@downdown2025